月に一度のラジオ出演、早くも2年が経ちました。
6月18日出演の際は、着物の「素材」についてお話しさせていただきました。
テーマを決め、話す内容も考えてマイクの前に座るのですが、生放送終了後はアレもコレも話したかったのに(>_<)と、毎回後悔。。。
限られた時間、7,8分で一つのことを語るのは難しいなと実感しています。
6月18日放送分聞き逃しは画像をクリック☚
今日は少し補足をしながら、着物の素材について書いてみたいと思います。
着物というと、絹「正絹(しょうけん)」というイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろん正絹ならではの美しい光沢や、しなやかな着心地は格別です。
でも、だからといって「正絹だけが正解」というわけではありません。
私は、着物も洋服と同じように、その日の予定や場所、天候に合わせて素材を選ぶのがいいと思っています。
例えば、雨の日。
泥はねや急な天候の変化が気になる日は、ポリエステルや木綿の着物を。
お洗濯もしやすく、「今日は雨だから着物はやめよう…」ではなく、「今日はこの着物にしよう」と前向きに選べるようになります。
反対に、ホテルでのお食事やフォーマルな場面では、正絹の上品な質感が場の雰囲気によく合います。
特別な時間だからこそ、正絹ならではの美しさを楽しむのも素敵ですね。
昔に比べて、着物の素材は本当に多様になりました。
正絹や木綿、麻、ポリエステルだけではありません。
デニム素材の着物、ジャージ素材の着物、スーツ生地の着物、さらにはタオル生地で作られた着物まで登場しています。
「着物は堅苦しいもの」というイメージを覆すような素材が、次々と生まれているのです。
これは、もっと自由に、もっと気軽に着物を楽しんでほしいという想いから生まれた、新しい時代の着物なのだと思います。
着物は決して特別な日のためだけの衣ではありません。
暮らしに合わせて素材を選び、場面に合わせて装いを楽しむ。
それは洋服では当たり前にしていること。
着物も同じです。
素材を知ることで、「今日はどの着物を着ようかな」と選ぶ楽しみが増えます。
そして、無理なく日常に取り入れられるようにもなります。
高価な正絹を一枚持つのも良いですが、自分のファッションスタイルに合った素材を知り、心地よく着続けられること。
それは、着物を日常にする第一歩かもしれません。
着物には、昔から受け継がれてきた伝統があります。
そして今、その伝統に新しい素材や新しい発想が加わり、着物は進化しています。
フォーマルシーンでのしきたりを重んじつつ、カジュアルファッションとして楽しむ着物は、生活・生き方に合わせて素材やテキスタイルを選ぶ。
そんな自由な楽しみ方があるということを多くの日本人に知ってもらいたいのです。
着物は、既製の反物だけで作るものではありません。
手芸店で見つけたお気に入りの生地や、洋服用のファブリックでも、仕立てれば世界に一枚だけの着物になります。そんな「ファブリック着物」の魅力については、また次回、詳しくお話ししたいと思います。
「ワードローブに着物を」
着物は特別な衣ではない!
”着る物”ですから(^^♪


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