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託された着物たちの行き先を考える

託された着物たちの行き先を考える

最近、たくさんの着物が私のもとへ集まってきています。

お客様から託された着物や帯を、一つひとつサイズを測り、写真を撮り、フリマサイトへ掲載するための準備をしています。

お手伝いしてくれる方も、着物に触れる時間を楽しみ、新たな発見に心躍らせてくれています。

 

帯は比較的お嫁入り先が決まりやすいのですが、着物はなかなかそうはいきません。

理由のひとつはサイズです。

今の女性の平均的な身長は160cm前後ですが、集まってくる着物の多くは150cm前後の方向けに仕立てられたもの。

柄や色が素敵でも、「サイズが合わない」というだけで選ばれにくくなってしまいます。

もちろん、お直しをすれば着られる場合もあります。

けれど、その着物に加工費をかけてでも着たいと思えるかどうか。

そこには購入される方の判断があります。

 

作業をしながらいつも考えます。

もっと着物のサイズ直しや加工が手頃な価格だったら、着物を楽しむ人は増えるのではないだろうか、と。

着物そのものだけでなく、お手入れや仕立て直しなど、着物に関わる費用はまだまだ高いのが現状です。

 

だからこそ、この子たちを活かす方法はないかと日々思案しています。

お客様が大切にしてきた着物を私に託してくださったこと。

その想いに応えたい。

そして、着物という文化を次の世代へ繋いでいきたい。

 

それは単に「物を売る」ということではなく、その着物が再び誰かの日常や特別な時間を彩ることなのだと思います。

一枚の着物に込められた想いを、次の持ち主へ。

そんな橋渡しができたら嬉しいです。

今日もまた、託された着物たちと向き合いながら、その行き先を考えています。

 

着物を残すのではなく、活かして繋いでいく。そんな循環を作ることが、今の私にできる文化継承なのかもしれません。