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想像以上だった「着物救済プロジェクト」の反響

先日開催した「着物救済プロジェクト」。

ありがたいことに、テレビ局3社、新聞社にも取材していただき、多くの方にこの活動を知っていただく機会となりました。

放送後は、来店やお問い合わせが想像以上に増え、正直、私自身が一番驚いています。

「こんなにも、着物を抱えて困っている人が多かったんだ」

そう実感した4日間でした。

 

お持ち込みいただいた着物には、それぞれの想いや背景があります。
お母様から受け継いだもの。
もう着る人がいなくなったもの。
高価だったから捨てられないもの。
思い出があり、処分する決心がつかないもの。

お話を伺う中で感じたのは、

「完全に手放したい」という方と、「洋服や別の形にリメイクして残したい」という方が、ちょうど半々くらいだったこと。

どちらにも共通していたのは、

“捨てたいわけではない”
“でも、このまま抱え続けるのも苦しい”

そんな想いでした。

 

そして、多くの方が驚かれるのが「買取価格の現実」です。

購入した時は、100万円を超えていたような作家物の着物でも、1万円以上の買取価格が付くことは、実際にはほとんどないと思った方が良いです。

たいていは、段ボール一箱で1000円〜2000円程度。
もしくは「まとめて引き取り」というケースも少なくありません。

まして、喪服などは引き取りも買取のしてもらえないという現実。

そんな中、良心的な業者もあります。

しっかりと着物について勉強し知識を持った方が、価格は100円300円と安くても一点ずつ丁寧に査定してくれる。

これはとても大切なことだと思っています。

 

価値は値段だけではありません。

生地、技術、染め、手仕事、想い出。
そこに込められている背景まで理解してくれる人に見てもらうことで、納得できる手放し方につながることもあるのではないでしょうか。

 

また、「売る」以外にも、着物を活かす方法はたくさんあります。

たとえば、老人施設や若者支援施設などへ寄付するという方法。

実は私は、若者支援センター「youth」で若い世代に着物を伝える活動をしています。
そこでは、寄付していただいた着物を使って、若者たちが着付けの練習をしています。

着れるようになると自分の着物が欲しくなる。いくらリサイクルでも、あれこれ揃えるのは若者にとって負担になることです。そこで、私のところに集まってきた着物を「好きなの持っていっていいよ」と渡すと、みんな本当に喜ぶんです。

今の若い世代にも、着物を素敵だと思う感性はちゃんとある。
ただ、“出会う場所”が少ないだけなのかもしれません。

 

さらに、着物を解いて糸状(ヒモ状?)にし、毛糸のようにハンドメイドの材料として再生させ販売をしている団体もあります。捨てられるはずだった着物を、糸として生まれ変わらせ、また新しい作品へ繋いでいく。

そんな素敵な取り組みをされています。

kimonoyarn

 

着物は、着るという形だけではなく、 インテリア、アート、洋服、小物、素材としての再活用など、
今の暮らしに合う形へと生まれ変わらせることができる。

着物には、まだまだ未来がある。

 

今後、もっともっと不要になった着物は増えていくことでしょう。

誰かにとっては思い出であり、
誰かにとっては新しい出会いになり、
形を変えれば、また暮らしの中で輝けるもの。

着るだけではない、
譲る、活かす、残す、つなぐ。

 

そんな選択肢を増やしながら、これからも、着物と人をつなぐ活動を続けていきます。

着物の未来を、一緒に考えていけたら嬉しいです。

 

着物の整理や活用に悩まれている方は、
お気軽にご相談ください。