「着物は出逢い」というセリフ

「”着物”は出逢いだから~」

呉服店の展示会へ行く

着るだけぇ と羽織ってみる

ステキぃ!と鏡の中の自分にホレボレする

金額提示される

そんなの買えないからぁと断る

どんどん値が下がってくる

うーん(=_=)と悩めるまでの射程距離の値になる

決めかねていると出てくるセリフ

「”着物”は出逢いだから~」

次に欲しいと思って探しても、こんなの欲しいと探している時には出会えないもの

だから!「好き!欲しい!」と思った時に手に入れておきましょ♪

ということです。

 

そうです!あながち間違った話ではないんだけど、、、このセリフにヤラれるわけです。

まして、私は前回お話したしたとおり、アノ青い訪問着が忘れられず

呪いにかかったかのように、展示会のたびに同じものを、、当然無いので、同じようなものを探していました。

こうして最初に買ったのが、写真の訪問着。

渋くてステキでしょ~(^ω^)

そうです!いいんです!気に入って買ったんだから、100万に届きそうだろうと納得して買ったのだから後悔はしていません。

友人の結婚式やらパーティーやら、結構出番はありました。

今でも、お気に入りの一枚で、私のワードローブにこの着物があることを嬉しく感じています。

 

それからも、”着物買い”はしばらく続きます。

色無地、小紋、紬と、なんでもハマると’ひと揃え’、コンプリートしたくなるのが私の性分。

今思うと、このあたりがターニングポイントだったんでしょうね(´-`).。oO

普段着の紬・小紋を手にした時に、

『これは自分で着られなきゃいかんなぁ、普段着を着るのにわざわざ人にお願いしてお金をかけているわけにいかぬ!』

と考えたんです。

それまで、ゆかた程度は着られたけれど

長襦袢を着て、名古屋帯や袋帯でお太鼓とかは未知の世界だったので。

 

タイミングよく身近に教えてくれる方がいましたので、、

着付け教室のレベルではなく、娘の幼稚園のママ友。

習ったことあります、着方わかりますレベルのかんじでしたが

当時の私は、それで充分だと思っていたので、一度教えてもらい「よし!わかった」

きっと着物のこと100分の1もわかっていなかっただろうに(笑)

美しい着姿とか、そんなことがあるのさえ知らなかった。

それでも、自分で着られることが嬉しくって

デキるぜ!って鼻高々に着て楽しんでいた。

なんなら普段というよりも、式と名の付く場にさえ

自己流の、今見ると恥ずかしく目を覆いたくなるような着方で出席していたのでした。

 

「”着物”は出逢いだから~」

このセリフをどう受け止めるか。

”もーぉ そんなふうに言われて買わされたのよん” と後悔している人も多いことでしょう、、

でも〈買わされた〉って言葉はおかしいかも です。

決めたのは自分ですから!

無理矢理にサインさせられたわけでは無し。

断り切れないにしても、最終的に買っちゃったのは自分自身ですものね。

後悔せず、相手を責めずに

ステキなお品が自分の手元にやってきたことに喜びを感じられたらいいですね。

そして、せっかくご縁があって家族になった着物を寝かせておかずに

何度も何度も着てあげましょうよ!

 

キモノは着るものですから(^_-)-☆